棒状標準温度計

孵化温度によって生まれてくる子の雌雄が決定することをTSD(Temperature Dependent Sex Determination)ということは広く知られているところですが、ブリーダーにとって雌雄を産み分けることはとても重要なことになります。
昨年は卵の半分くらいをクールインキュベーターで、あとはエアコン管理の室内ケージにいれて孵化させました。
多少外気温の影響もあって28-30℃を推移しメスが多く生まれるだろうと考えていたのですが、思いのほかオスが多く生まれてしまいました。。。。_| ̄|○
サーキュレーターを回していても場所によって多少温度差があるもののデジタル温度計はその辺りの数値を表示していました。
そこで疑問が生じたのが、これまで使用しているデジタル温度計は正確なのか?
高精度をうたっているデジタル温度計ですが、横に並べても数台ともそれぞれ微妙に数値が違います。


ならば正確無比な温度計が1本必要じゃね?


当然、世の中には各種温度計の検査に用いる基準となる温度計がある。


その名も「基準温度計」!


ただし、高い。
産業技術総合研究所による基準器検査に合格したものだと12万円以上。
JCSS認定事業者による検査に合格したものだと16万円以上。


か、買えねえ、、、、。
も、もう少しお安いのおまへんかあ?
ほな、これならどないです?


「標準温度計」


標準温度計とは、基準温度計と比較校正し、検査成績書を添付した水銀温度計とのこと。
つまり基準温度計に比べ個体差が生じるがその誤差の校正表を添付することで精度を高めた温度計ということになります。
それでも各社の価格は2万円くらいはするんですね。
で、アマゾンで1,5万円を切った東亜計器製作所さんの標準温度計を発見。

木製保護筒にシリアルナンバーが付いている。
No.1というのは汎用性の高い温度範囲 -2~52℃
No.2が50~100℃、No.3が100~150℃と50℃単位でNo.4以後続きます。

添付されてる基本温度計と比較検査した検査成績書。

飼育温度範囲は15-35℃くらいですね。30℃でこそ-0.02℃ですが、他の温度ではほとんど誤差はありません。あっても0.07℃以内ということは気にすべき数値ではないでしょう。

これで飼育室内はもとよりクールインキュベータの庫内温度とデジタル表示の誤差も校正できることになります。

上段の三菱クールインキュベータは温度補正機能があるため正確な温度表示の調整が可能ですが、下段のクールインキュベーター(i-CUBE)は補正機能がないため正確な表示はできません。そのぶん安いのですが、標準温度計との誤差を±○○で把握できるので問題ありません。
今期は孵化温度を正確にコントロールして、雌雄の割合を調整できればと思います。



Yo-Jiのふたたびレオパ

子供の為にお迎えしたのをきっかけにふたたびヒョウモントカゲモドキのブリードに挑みます。

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