床材について 前編

これまで様々な床材を試しました。
引き出し式ケージの為、中の見栄えは気にする必要はありません。
日々のメンテナンス性と生体にとって危険とストレスが無いことが床材に求める優先項目です。そして脱臭効果とコスパがよいこと。


昔飼育し始めたころ、まず最初にキッチンペーパーを使いました。ケージにぴったりのサイズがなく何枚も重ねて敷くことになります。当然脱臭効果はなく排泄物が匂うためメンテナンスごとの交換が必要です。重ねて使っている場合、レオパはトイレの位置を決めるので汚れた部分だけを取り換えるだけで良いともいわれていますが、きっちり定位置にする個体は少なく広範囲を汚してしまいます。数十のケージ数でもペーパー1枚の交換であれば、作業効率は悪くはないのですが、重ねたペーパー全部を取り換え敷き直すのは時間がかかり過ぎます。
そこで次に試したのが、穴を掘る習性を促しストレスを軽減させ、食べても大丈夫というカルシウムサンドでした。


今回もふたたび飼育し始めて、まず最初にカルシウムサンドを使ってみました。

10-15mmくらいの厚みに敷きます。

*画像は記録していなかったので再現イメージです。

粉塵が舞い上がらない程度に細かな粒(約0.3-1.5mm)で食べても問題なく排泄されているようです。

このカルシウムサンドのメリットは、糞を発見したら、

このようにストレーナーで掬って、

サンドを篩い落とし、糞だけをポイッ!

と、排泄物の処理は簡単なのですが、糞尿の匂いがついたサンドが残ることで見た目は綺麗なまま臭いが蓄積することになります。 


思い出しました。 昔飼っていた時もこの方法だと臭いがキツかったことを、、、、、、、、。  


なので途中でストレーナーをスプーンに換え、周辺(半径1、2cm)のサンドもろとも捨てるようにしました。 しかし、それでも臭いは蓄積するばかり。 恐らく生体が排泄物の上を歩き広範囲に撒き散らし目立たない排泄物が残ったままになるからでしょう。カルシウムサンド自体に脱臭効果はありません。  

臭いを避けるために頻繁な交換が必要になり効率が悪いため他の床材を探すことになります。  


次にあるショップで使用されていたデザートブレンドクラシックを使ってみました。 天然クルミの殻から作られているため少量であれば食べても安心です。

ケージに敷くとき少し粉塵が舞います。

細かな粒で0.2-1.2mmくらい。 健康な個体なら食べても問題ないでしょう。

このデザートブレンドは排泄物の周りの粒ごとスプーンで捨てるといつまでも臭いません。
 同様に排泄物の上を歩き臭いを撒き散らし少量の排泄物が残っていても、ほとんど臭いがしないということは、クルミの殻に消臭効果がある証左と言えます。 処理するたび少しずつ減ってくるので定期的な追加は必要ですが、消臭効果とメンテナンス性の高さから、全てのケージの床材を交換しました。 


順調に日々のメンテをこなしていたある日、ウェットシェルターの上の水をこぼし、べちょべちょになったシェルターの中で脱皮をしている個体がいました。 よく見ると湿った皮に床材のクルミの殻がびっしりくっつき、それを丸ごと食べていたのです。相当床材を食べたようで、後日、ほぼクルミの殻で構成された糞を大量にしました。それからしばらく拒食が続きました。他の個体の排泄物にもクルミの殻が含まれていました。 

やはりこのサイズは誤飲しやすく安心はできないということで、もう少し大きめの粒サイズのものを試してみました。 


 こちらも同じくクルミの殻で作られたウォールナッツサンドです。

粒の大きさはデザートブレンドよりひと回り大きい2-3mmです。

これなら粒が重くなるので、濡れた皮にもくっつかないだろうと思います。 

しかし、脱皮時のトラブルはないものの、好んで食べてると言えるほど誤飲する個体が出てしまいました。 数日拒食した後の排泄物にかなりな量のクルミ殻が交じっていました。 誤飲する個体は少ないものの、その大きさから腸閉塞はじめ問題がより重症化する可能性があります。 


 安心できないのでさらに他を探しました。 イベントやショップで見かけるバージンパルプ100%のアルファドライです。 

実験動物用資材として使われている床敷ですが、紙製の為吸収力があり速乾性が高いため排泄物がすぐに乾きやすく明るい白色のため見逃さず処理しやすいというメリットがあります。 

サンド系床材同様、汚れたら目立つのでその部位だけを取り除くことで清潔に保つことができるんですね。 


早速、購入しようと輸入代理店に問い合わせたところ、米国メーカーとの規約により製薬会社や大学等の研究機関以外への販売を制限しているとつれない返事でした。 

一般客には売りまへんでー。ということです。 

あきらめるには惜しい床材なので、小分け販売しているショップを見つけました。 


大阪のエキゾチックサプライさんです。 早速送ってもらいました。

真っ白で見栄えもいい。

チップの大きさは正確に5×5×1mmです。

この大きさなら誤飲する個体はいないよね。 

研究機関が使う実験動物用だし、きっと大丈夫! と安心しきってたら、、、、、、、、、、 。


 ガーーーーーーーーーン! 


 ある個体の排泄物に一片のチップが混ざっていました。


 これでもダメなのか、、、、、、、、。 _| ̄|○ 


 続く。


Yo-Jiのふたたびレオパ

子供の為にお迎えしたのをきっかけにふたたびヒョウモントカゲモドキのブリードに挑みます。

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